ビエンチャン・ノンカイ〜タイ・ラオス国境越え〜

巨石群

 ルアンパバーンを出発するのは夜のバスにしました。 予定している場所まですばやく到着して時間を節約したいためには、 夜行バスという手段が良いと言う情報をもらっていたからです。 夜行バスに乗れば体力は少々消耗しますが、宿代を節約 する事ができます。

ラオス、フランスの友好の石碑

 出発の前に見つけた石碑です。 ルアンパバーンは昔フランス領だったため、今でも多くのフランス人観光客が訪れます。 また、フランス語を話せる現地の人も結構たくさんいらっしゃいました。 フランス語が話せると言うスキルは、彼らの収入源にも繋がっているようでした。

ルアンパバーンゲストハウス

 ルアンパバーンのゲストハウスです。かなり綺麗で、ホットシャワーも出て一日500円ほどで、とてもよかったです。 しかし、出発に焦ってしまい、ゲストハウスの名刺を紛失してしまいました。情報お待ちしています。

ビエンチャンバス停前   ビエンチャンバス停
バスに乗る事約12時間、ようやくビエンチャンに到着しました。 途中でバスが故障して到着が2時間ほど遅れました。
上、バスの停留した場所の写真です。
上(下)、タイ行きのバスが出発するターミナル。
ラオス、ビエンチャン国境
上写真、バスで国境を越えます。右がラオスで左がタイです。国境のちょうど真ん中で撮ったものです。
ノンカイ石像

 国境を渡るバスの中で、僕にタイの女性が声を掛けてきました。 彼女はタイとラオスの国境を利用した貿易会社で働いていて、どういう訳か 「僕が行きたかったスコータイ行きのバス停まで送ってくれる」と言うのです。 僕は移動中のバスであまり眠ることができなかったので、 これが「安全な誘いかどうか」分からませんでした。 だから何度も彼女の誘いを断ったのですが、彼女がどうしても悪人には見えなかった事と、 彼女が「仕事で隣町のウドンタニまで行かなければいけない」と言うので、 お言葉に甘える事にしました。

 上写真、送って下さっている道の途中、すごい建築物がある場所に案内していただきました。 そこは、ヨーロッパの方が昔一人でアジアを旅して周り、 その後アジアの仏像や、彫刻に興味をもち、巨大な巨石物を作ったそうです。 それにしても大きかったです。ちなみに仏様の後ろにいる蛇は水の神様だそうです。

ノンカイ石像   ノンカイ石像2   ノンカイ石像3

 大きな仏像ばかりです、 作られてからそんなに経過していない像ばかりですが、 美術的価値のある美しい彫刻を一目見ようと、 数名の観光客も来ていました。 しかし、観光客は多く無いので穴場の観光スポットだと言えます。

 観光終了後、ノンカイを離れウドンタニまで送って下さいました。 道中、車は高速道路を130キロで激走しました。 僕は、「騙されているのではないか?」と思い、 今にも眠ってしまいそうでしたが、 何度も顔をたたき自分を起こし続けて、 1時間後にウドンタニのバス停に無事到着しました。

 彼女は本当に良い人だったのです。 それにも関わらず疑ってしまった事には理由があります。 実は僕はバンコクで一度詐欺に遭っていたからです。 昼食の際、僕は「車の写真を撮らせてくれ」と言い、 さりげなく車のナンバープレートを撮ったり、 疑ってしまい本当に申し訳無かったと思います。 後で、僕は一人で深く反省しました。

ノンカイバス停のベット

 到着後、チケットを購入しに行きましたが、スコータイ行きのバスは有りませんでした。 有るのはチェンマイ行きのみで、 しかも、「その日のバスはもう無い」と言われました。 バスの故障か何かだそうです。 仕方無く、次の日の朝まで待つ事にしました。 そして、だいたい12時間ほど待てば良いとの事なので、 ゲストハウスを借りることを止め、その日はバス停で寝ることに決めました。

 僕は、バス停に来る時に車の中からスーパーマーケットを発見していたので、 そこまで歩いて行くことに決めました。 バス停から一時間ほど片道歩いて行き、トイレで体を洗ってバス停に戻ろうとすると、 人生でほとんど出したことの無い鼻血が大量に流れ落ちました。 しかも30分くらい止まりません。 さすがに「少し体が疲れたのかな?」と思いながらも、バス停まで再び歩いて戻りました。

 上写真、僕のベットのベンチです。

 眠りについた僕は、夜中に突然目が覚めました。 それは犬の鳴き声がとてもうるさかったからです。 目を開けてみると、周りにはたくさんの野犬がうろうろしています。 小さい野犬となら戦えると思いますが、 大きさは1mを超える警察犬サイズの犬ばかりで群れを作っていました。 中には狂犬病を持った犬まで混ざっていて、僕の周りを行ったり来たりしていました。 基本的に僕の周りには5,6匹の犬がいて、 その5、6匹が何処かに行ったかと思うと、 違う数匹がまた来ます。 その辺りには2〜30匹の犬がいたのでしょう、僕は怖くて朝までさすがに眠る事ができませんでした。