シェムリアップ/カンボジア〜アンコール遺跡〜 |
ついに念願のアンコール遺跡見学をする事になりました。 アンコール遺跡群はとても広範囲に点在しています。 シェムリアップのゲストハウスの近くには、 多くのトゥクトゥクドライバーやバイタク(バイクタクシー)の人達がいます。 そこで、彼らに声をかけて一日チャーターをしても良いでしょう。 場所にもよりますが、「高くても20ドル」という計算をしておけば大丈夫だと思います。 僕の場合はもちろん自転車です。 ぼろぼろの「日本から窃盗された」と思われる自転車がレンタルされています。 以前に書きましたが、自転車を借りる時はいろいろと注意をしてもらいたいと思います。 自転車レンタルは、一日1ドルほどで借りる事ができました。 また、観光客によるバイクの運転はシェムリアップ市内では禁止されているので注意してください。 アンコールワット遺跡は自転車で30分くらいで到着できますが、 途中でチケットを購入してから入ってください。 一日のチケット料金は20ドルです。 ちょっと高いとは思いますが、2日分買えば3日分も同じ40ドルなので、 3日分を2日分料金で買って、3日間思う存分楽しむのが一番いいと思います。 一週間分のチケットもあるのですが、だいたい3日あれば周れてしまうと思います。 ですが、僕は一週間見る事ができる時間があれば本当に幸せな時間だろうなと思いました。 |
アンコール・トム入り口です。僕は知らなかったのですが、アンコール・トムというのは、大きな街と言う意味だそうです。 この中心には、あの有名なバイヨンがあります。 |
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タ・プロム遺跡です。 |
中はすごい迷路のようになっています。僕は見学を済ませた後、抜け出せずに30分さまよいました。 友達と訪れたなら、一緒に行動しないと自分が何処にいて友達が何処にいるか、分からなくなりそうなくらい迷路です。 |
アンコール遺跡と子供 |
僕は自転車で遺跡を周る間にたくさんの子供達と会いました。 行く先々で子供達10数人が僕を取り囲みます。 そして僕に日本語で「1ドルください」言ってきます。 これはとても辛い体験でした。 子供達はおそらく毎日、毎日こうやって 観光客を取り囲みお金をもらって生活をしているのです。 彼らがお金を求めている事は十分に理解しているつもりです。 しかし、一人に1ドルをあげてしまうと、連鎖的に他の子供達にもあげなくてはいけません。 旅の資金を多く持っていない僕は、彼らに英語で 「旅をするためのお金だから、余分にお金を持っていないんだよ」と言いました。 すると子供達が英語でいっせいに言い返してきました。 「カンボジアまで来ることが出来るのに、お金が無いはずが無いだろう!!」 これは、本当に心が痛かったです。言い返す言葉も見当たらずに僕はその場を後にしました。 僕は知っていました。彼らは英語が話せると言っても、まだ3歳から10歳くらいです。 毎日観光客相手に少しづつ英語を学習しているとはいえ、ほとんど英語を理解していないのが実態です。 そんな幼い彼らが、どうしたらこんなに「トンチの効いた切り返し」をする事ができたのでしょうか? 答えは簡単でした。 多くの観光客が僕と同じような回答をするから、 それに対する切り替えしのみを覚えて僕に言ってきたのです。 それを証拠に他の場所で僕が「お金があまり無い」と答えると、一言一句違わぬ回答が返ってきました。 それに、他の英語はあまり理解ができないようで、分からない時は日本語で「1ドルください」と連呼しました。 僕は問題はこの先にあると考えています。 それは、「この切り返しや日本語を子供に教えた人が存在している」と言う事実です。 観光客か親か、いずれにせよ大人が子供に教えたのでしょう。日本語に至っては日本人以外に考えられません。 僕はこう推測しています。 優しさの仮面を被った大人が、「観光客にこう言えばお金をもらえるよ」と、 子供に良かれと思って教えたのでしょう。 しかし、そこには重大な見落としがあると思います。それは、 教えた人達は今も子供が働いている現状を応援しているだけで、実際は高みの見物です。 教えた人が「良い事をした」と言う優越感に浸れるだけです。根本解決には向かっていないのでは無いでしょうか? 特に僕は日本人であるために、日本語を教えた人に苛立ちます。 子供に日本語を教えるならば、他にもっと教えるべき美しい言葉が日本語にはたくさん存在しているのでは無いでしょうか? そんな中僕は見てしまいました。10数名の日本人男性グループが、 子供を指差し日本語で彼の友人達に「こいつ日本語で1ドルくださいって言ってる」と、 笑いながら話している姿を・・・。忘れてはいけません。そんな日本人達が日本人のイメージを海外で作っている事実を。 |
上、タ・ケウ遺跡です。 真実かどうかは定かでは無いそうですが、建築途中に雷が落ち「神のたたり」だと建設を中止したそうです。 |
上(下)、トマノン遺跡です。 |
バイヨン遺跡です。バイヨンとは美しい塔という意味だそうです。 |
これは、僕が以前から本当に見たかったアンコール遺跡の1つです。僕の写真技術では全く伝わりませんが、目の前に行くと 何もできなくなってしまいます、ただ見とれるだけで遺跡の方から僕に何か話しかけてきました。 |
バイヨンで有名なのが、バイヨンの四面像です。塔の先に四つの顔があります。 |
シェムリアップに来たのは、アンコールワットを見たいがためでした。 |
アンコール遺跡の装飾です。 |
驚いた事がありました。 僕がアンコールワットの端の方で感動に浸っていると、 ある中国人ツアー観光の人がやってきてアンコールワットの一部を外して持ち上げてました。 そしてにっこり記念写真。 世界遺産を外して写真を撮るなんて考えられません・・・。 僕はあまりの呆気に取られて注意することができませんでした。 そんなことは絶対しないでほしいと思います。と言うより普通絶対しませんよね。 |
プノン・バケンは山頂にあります。 夕陽がとても綺麗で有名だという噂を聞きつけ僕も日が沈む頃行ってみることにしました。 山は15分もあれば登る事ができます。 そのあと遺跡に登るのですが、 とても急角度名階段なので手を使わないと登ることができません。 手を気にする女性の方は手袋などがあっても便利かもしれません。 |
この写真じゃ伝わらないと思いますが、夕陽はとてもきれいです。 |
でも後ろを振り向くと大量の観光客が・・・早めに行って場所を取ることをお勧めします。 一番良い場所は、遺跡の急な階段を登って右側の端です。 ガイドの方が言っているのを盗み聞きしてしまいました。 |
自転車で来た時の注意 |
僕がプノン・バケンに来た時、自転車で夕陽を見て帰ろうとして問題が発生しました。 それは暗くて何も見えなかったのです。 街の近くまで行かないと街頭が無いので、 帰りを急ぐ観光客のトゥクトゥクについて走ったのですが、 彼らには僕が見えない事が多かったので、とても危なかったです。 また、道も日本の様に綺麗ではありません。 カンボジアの道にしては、群を抜いて綺麗な道であることは確かですが、 僕は突然の穴にタイヤがはまり倒れそうになった事が何度もありました。 自転車で向かう時は、ライトチェックも必ずして頂きたいと思います。 |
ゲストハウスで染物屋さんを目指す方と出会いました。 僕は彼と息があったので、一緒にベンメリア遺跡に行く事にしました。 ベンメリア遺跡は、スタジオジブリで有名な「宮崎駿さん」が 「天空の城ラピュタのイメージの元にした場所」だそうです。 ジブリファンの僕は「絶対行かなければいけない」と思っていたところ、 染物屋さんの彼も行ってみたかったらしく、 二人でトゥクトゥクの運賃を割り勘にしてベンメリア遺跡を目指すことに決めました。 トゥクトゥク交渉は、 1日チャーター運賃を1分で18ドルまで値切ることができたので、 粘れば「もっと値切れる」と思います。 |
ベンメリアまではおよそ片道2時間かかりましたが、 途中すれ違う子供たちの表情は一生忘れることができないでしょう。 みんな天使のような笑顔で僕達に手を振ってきます。 こう言う瞬間が、カンボジアで最高の瞬間だと言えるのではないでしょうか? 僕は、彼ら一人一人の表情を見ていると涙がこぼれそうになりました。 |
ベンメリア遺跡です。 |
ベンメリア遺跡は、 そこにいるガイドさんを付けて周るそうです。 実際、ガイドのおじさんに付いて周らないと本当に危険だと思いました。 それは遺跡は崩れ落ちていて、何処をどう歩けば良いのかさえ分からなかったからです。 また、ガイドのおじさんに払う料金はチップ程度で大丈夫だと思います。 僕はいくら払うべきなのか知らなかったのですが、 とりあえずおじさんに1ドルを渡してみました。 すると、とてもうれしそうに僕に握手まで求めてきたので1ドルで十分だと分かりました。 これから、ここに訪れる皆さんも1ドルくらいを目安に考えていただければ、 問題なくその場をやりすごす事ができると思います。 |
遺跡は「ラピュタのお城」の様ですが、「風の谷のナウシカ」に出てきそうな草達も見かけました。 |
おじさんが見所を丁寧に教えてくださいました。 |
完全に「ラピュタ」に出てくるお城のイメージですよね!! |