チェンコーン/タイ・ラオス国境

ラオスに架かる虹

 見知らぬ小さな町へは、トラックを降ろされた場所から15分ほど歩きました。 遠くから見たイメージよりも実際はとても小さな町でした。 時間はお昼の3時過ぎであまり人は居ませんが、小さなお店がいくつかありました。

 僕は、数少ない町の人に身振り手振りでゲストハウスを探している事を説明しました。 しかし、分かってもらえているのかいないのか、 小さな町をあっちこっち歩かされて、 結局発見できたゲストハウスは1つしかありませんでした。 他にもたくさんあるはずなのですが、 タイ語が話せない僕は、そこで納得せざる負えませんでした。

 名前は伏せておきますが、 発見できたゲストハウスは、ラオスへのボーダーから一番近いレストランと 宿泊施設を持ったところでした。 受付の女性は良い人で、旅の情報の無い僕にいろいろと優しく説明してくださいました。 しかし、ゲストハウスは350バーツと少し割高な気がしました。 高いと感じた理由は後ほど説明します。

 いろいろ歩いたので、部屋に入れるのはトラックを降ろされてから1時間半くらい後でした。 小さな町なので、一度訪れた方ならば 「何処をどう歩いたら1時間半もその街をさまよえるのか?」 と、僕の気持ちを分かってくださると思います。

チェンコーンゲストハウス
上写真、見た目はものすごく綺麗ですよね!!

 しかし、このゲストハウスのお風呂は、「ホットシャワーが出る」 と言って借りたにも関わらず、 水さえも十分に出ません。これは我慢するしかないですね。 また、布団も湿っていて気持ちが悪いです。 これくらいは余裕で我慢する事ができます!!

チェンコーン隙間  チェンコーン隙間2
上写真、ここを気に入る事ができなかった理由です。

 恐らく写真だけでは全く分からないと思いますが、 ゲストハウスはレストランから一番遠い位置にあり、 周りは背は低いですが「草むら」です。 建物は高床式になっていますが、 床や壁など隙間がたくさん有ります。 ちなみに、蛇も余裕で入って来られるサイズの隙間だと分かって置いて下さい。

 僕は、「怖いけど夜になれば疲れて眠くなるから大丈夫だろう」と思いました。 そこで「ちょっとボーダーを見学に行こう!!」 と自分を元気付けるために外に出る事にしました。 外に出て小屋の鍵を掛けようとすると、 鍵は壊れていて全く鍵の機能を全うしようとはしてくれません。 これは部屋を離れると全ての荷物を盗まれる危険性が有る事を意味します。 僕は金目の物をあまり持っていないとはいえ、 旅の道具を盗まれたら次の日からの旅に支障がでるので、 外出はご飯を食べる時のみにしました。 そうです、私はかなりのチキンです。

 部屋は普段誰も泊まっていないのでしょう。 夕方になると、いつも人の代わりに「このゲストハウスに宿泊している」と見られる蚊の大群が部屋の中で大発生しました。 そこで、受付の女性から殺虫剤を借りて散布してみました。 しかし、殺虫剤の容器を見てすぐ分かりました。 最低10年は使わず放置されていた思われる古い「キ○チョール」でした。 容器は完全に錆びていて、部屋に散布してみても数秒で無くなりました。 僕は「ここで病気になってたまるか!!」と、ある物を借りてきました。

室内テニス
そうです、テニスラケットです!!

 打開策は「朝までテニスをして寝ない様にする!!」では有りません。 借りてきた秘密兵器は、充電すればテニスラケットの網目の部分 (テニスラケットで言うならガットの部分ですね)に 電気が流れて、そこに当たれば「虫を感電させる」と言うすばらしい代物です。 日本でもたまに見かけますよね!!

 何気なくスイッチをオンにして左右に軽く振ってみると、 「バチバチバチバチ!!」と虫達が感電する音がします。 この部屋では軽く手を振るだけで、 コンビニの外に良く置いてある「紫外線で虫を集めて感電させるライト」 より、遥かにたくさん虫を感電させる音が聞こえます。 音を聞いていて余計に怖くなりました。

 試しに布団の上をなぞってみると、 考えられないくらい「バチバチ」と激しい音がします。 さすがにかなり怖いですよね? 一度オーストラリアで南京虫に襲われた経験から、 ダニやベッドバグ的な虫には恐怖心があって、 「このベットで寝る事ができるだろうか?」と 不安になりながらも、疲れていた体は横になると静かに眠りに落ちました。

 どれくらい寝ることができたのか全く分かりませんが、 「キー!!」と言う高い何かの鳴き声で目が覚めました。 電気を付けてみると部屋には大量のヤモリが・・・ 軽く部屋を見渡せば壁に最低20匹は確認できます。 顔に乗る事を想像すると気持ち悪いですが、起きなければ問題ありません。 しかし、ここでの問題は彼らが奏でる非常に大きな鳴き声でした。 もうヤケクソです。 「見て見ぬ振り」「聞いて聞かぬ振り」をして、何とか眠りに落ちる事ができました。 そして気が付けば次の日の朝でした。 幸いダニに噛まれる事も無く、一番恐れていた「南京虫」も大丈夫でした!!

向こう岸のラオス
朝はとても気持ちがよかったです。 向こう岸にラオスが見えています。国境を越えていざラオスへ!!
写真の左下に見える建物でタイの出国の手続きをして、渡し船で対岸まで向かいました。
ラオスへ ラオスへ2 ラオスへ3

 船は50バーツでした。対岸までは5分ほどですが、一人の乗客では対岸まで渡ってくれない様で、 他の乗客を5人ほど待って船はようやく反対側へ向かいました。遂に待ちに待ったラオス上陸です。