メーホンソン/タイ〜首長族〜 |
チェンマイを後にして何処かに行こうと決めた頃、子供の頃にテレビで見た首長族と、 「チェンマイの北西の町メーホンソンという町で出会うことができる」 という話を聞きました。 僕は子供の頃テレビで見たあの首長族の印象が強く残っていて、 「一度でも会ってみたい」と言う思いで、 迷う事無くメーホンソンに向かうことに決めました。 メーホンソンへの行き方は、バスかバンの2通りあります。 どちらもチェンマイのバスターミナルでチケットを取る事ができます。 バンコクの電車チケットの様に 「予約が込み合っていてチケットを取る事が難しいのではないか?」と思い、 前日にチケットを買いに行こうと訪れてみましたが、 「チケット販売は当日分しか無理」と言われてしまいました。 バスの時刻表を見てもタイ語で意味不明なので、 聞いてみると朝早くから1時間おきに出ているようでした。 ちなみにバスは150バーツで、バン(ライトバンの車です)で300バーツほどでした。 地元の人でもチェンマイからメーホンソンに行くのに 「バスはかなりキツイ」 と言っていましたが、僕は馬鹿なので迷わずバスにしました。 それは、地図で見るとメーホンソンはチェンマイから少ししか離れていない様に見えたからでした。 しかし、実際にバスに乗車してみると道が山道ばかりで、 バスは歩いて山を登る速さ変わらないスピードゆっくりと登っていきます。 座席も非常に狭くて真っ直ぐ正面を向いて座れません。まさに苦痛の時間だったと言えるでしょう。 |
上写真、車のサステンションが硬すぎて車は揺れまくりです。 |
バスの中で、タイ人の女性と結婚してタイに永住している日本人男性と一緒になりました。 その男性は、チェンマイの日本人コミュニティーでかなり有名な方だったので、びっくりしてしまいました。 「地球の歩き方」にも載っていたそうです!!! いろいろと話を伺えて本当にうれしかったです。あの時はどうもありがとうございました。 何度か休憩をした後に到着した時は、 もう夕方で合計10時間くらいはかかってしまいました(途中の外国人のたまり場の村パイまでは6時間ほどです)。 でも、このバスは人が多いと故障や、「降りて歩け」と言われる事も少なくないようで、 それが無かった分「ラッキーだったのかな?」と思いました。 メーホンソン到着後まず僕がした事は、「歩く」ということです。 重い荷物を持っているのですが、 新しい町に着いたらいつも1時間くらいは歩いて町を見学します。 トゥクトゥクに乗ってもいいのですが、なんせその町の知識が全く無いのでどんなゲストハウスに連れて行かれる のか全く想像ができないからです。 トゥクトゥクはいつも「最終手段」として利用していました。 メーホンソンのバスターミナルからゲストハウスがたくさんある辺りまでは、 歩いて2時間くらいかかってしまいました。 この距離は間違いなくトゥクトゥクで向かうべきです。 荷物もそれなりに重いので、 到着した時には汗が体中から溢れ出し、まるで雨に打たれた後のようでした。 ゲストハウスはチェンマイほど多くはありませんが、町中に点在しています。 祭りが重なったり、ハイシーズンと重ならない限りは、 簡単に見つけられると思います。 また大きな池があるのですが、安いゲストハウスはその池の近くに集中しています。 他の場所は、1泊1000バーツ以上出せば宿泊できるようでした。 そういった所は、ゲストハウスの領域を超えてリラックスできる簡易ロッジでした。 もちろんそんな高いところはパスして、 歩いていて見つけたのが最高のゲストハウス「home for relaxing」です。 |
上写真、優しいオーナーのトントンと子供のパンちゃん。 |
メーホンソンに住む人々は、皆さんとても人が良いです。 日本の田舎もそうだと思いますが、犯罪が少ないため 多くの人が鍵を掛けずに外出しているようでした。 タイの北部に行く機会が有るのであれば、是非この町に訪れてみてください。 「home for relaxing」は一泊200バーツと少し割高ですが、 経営しているご家族はとても人が良くて、「夕食を作るから一緒に食べよう」 などと誘ってくださいます。 実際は「200バーツでは赤字じゃないか?」と思ってしまうほどです。 また、夜にはオーナーのお友達がやってきて、 「一緒に飲もう」と誘ってもらえちゃいます!! |
|
部屋こんな感じでとても綺麗で広いです。シャワー・トイレは家族と共同です。完全に気分はホームステイですね!! |
夜のメーホンソンにもナイトマーケットが立ち並びます。 一度は立ち寄ってみてください。値段を聞いて驚くはずです。 規模は小さいですが、食べ物の値段はバンコクの半分以下の物ばかりです。 |
上の写真は11月頃は祭りが多いらしく、 願いをこめて紙で作った気球を空に打ち上げています。 数百個が空に浮かんでいるのを見ると、まるで天の川を見ているかの様です。 一見の価値有りだと思います。 また新年には、とても大きなお祭りがあるらしく、 この田舎町がタイ人と外国人が押し寄せてきて、何処も人でいっぱいになるそうです。 その頃は、どこのゲストハウスも満員になってしまうので気を付けてください。 僕は残念ながら見たことは無いのですが、新年に訪れれば空が光輝くほどバルーンを打ち上がるそうです。 |
仲良くなってからは、朝ごはんはずっと一緒に食べます!!タイの家庭料理まで味わえました。 |
首長族の村へ |
首長族の小さな集落は、3箇所点在しているそうでした。 どれでもよかったのですが、メーホンソンへのバスで同乗した、 イギリス生まれイギリス育ちで親がタイ人の異色のイギリス人 女性と一緒に首長族の村に行く約束していたんです(ラッキーです)!! 彼女のおじさん(また何ともややこしい事におじさんはフランス人)が、 「船で行ってみてもいい体験になる」と言うので、 船で行く必要のある「首長族の集落」に行く事になりました。 船は何人乗っても同じ料金で、往復1000バーツほどでした。 また、この国では外国人である僕は、 外国人徴収を受けさらに200バーツ協会に払わなければいけませんでした。 |
上左、船で向かう間の僕。まだ旅のはじまり辺りなんですが、ドットやせました。 |
上右、片道30分ほどですが、小さな集落がたくさんありました。 |
上、首長族の集落です。 |
村には首長族だけでは無く巨大耳の人達も一緒にいます。 実は村はすでに観光客のために存在している物になってしまっていました。 |
首長族 |
首長族は、生まれてから一年に1つずつ輪を増やしていき、首が長いほど美人だといわれています。 でも、実際は首が伸びるのではなくて、肩が年々下にさがっていって、 「首が長くなっているように見える」のだそうです。 また、首の輪をはずすと、彼女たちの首は折れてしまうそうです。 それは長い間首に輪を付けている事から、 首が頭を支える力を失ってしまっているからだそうです。 首の輪の重さは10キロほどあるので当然の事だと思いました。 また、首長族といっても 「全員の女性が首に輪をつける訳では昔はなかった」という話を聞きました。 タイでは何曜日に生まれたかをみんな知っていて、 曜日をとても大切にしています。 その昔、「水曜日に生まれた女性が、たくさんトラに首を噛まれて死んでしまった」 という話から、首に輪をつけて首を守ったそうです。 だから昔は水曜日生まれの女性しか付けていなかったそうです。 しかし、今では商用になってしまい、 「首長族」というブランドでお金を稼ぐ事ができるため、 曜日は関係なくなってしまったという、何か物悲しい話も聞きました。 |