カンボジアと北朝鮮/アジアコラム

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カンボジアと北朝鮮

今から書くことは、ただシェムリアップでカンボジアの方数人から伺った「ただの話」として読んでください。 カンボジア

 カンボジアの方と話す機会はたくさんあったのですが、僕は数人に同じ質問をぶつけてみました。

「どうして、英語が話せるのに他の国で働かないんですか?」 すると、彼らは皆口を揃えて「海外で働ける人のほとんどは、群を抜いて優秀な人材か大金を政府に支払った者だけだ」と言いました。そこで、タイについて聞いてみました。

「タイの方が物価も高いし言葉も似ているからどうですか?」多くの人は「タイはとても嫌いで、軍隊も弱い」と答えました。なるほど、隣国同士の違う民族は良くいがみ合っているものですよね。

 実際僕はタイ国内でカンボジア出身で働いている方と数人出会うことができましたが、彼らはタイで働きに出る時はとても難しく、カンボジアに残した家族にも数年間会っていないと言っていました。

 そこで疑問が生まれました。「じゃあ、海外に仕事に行く人の多くは何処に働きに出かけるのか?」僕は尋ねてみました。すると彼らは「もちろん北朝鮮だ」と答えました。

僕は英語で「ノースコリア」と「サウスコリア」の違いで、北朝鮮と韓国と違った意味になるだけなので、これは聞き間違いで「韓国と言いたかったんだな」と思い。再び尋ねました。

 「北じゃなくて、南でしょ?」「彼らは馬鹿にしてるのか?」と、言った表情で「北と南を間違えるか!」と言い返してきました。そして続けました。 「カンボジアにはたくさんの韓国語を話せる人やレストランがある。それは多くの人が北朝鮮に出稼ぎに出かけて覚えたからだ」 「北朝鮮と、カンボジアの政府は実は仲がいい。北朝鮮の給料はここよりも数段いいから行きたい人は多いはず」と言っていました。僕はこの辺りの政治は良く分からないのですが、北朝鮮の方が給料が良いというのには驚きました。

 米ドル通貨の利用、麻薬の闇取引と何処か似た両国の関係があったのかも知れません。