仕事と言語
アジアを旅する間に痛感した「思い」についてです。
海外で働いた経験のある僕は、
いつも自分の言語に劣等感を感じながら働いていました。
自分が仕事で良い成績を収める事ができないのは、
「英語が自分の第一次言語ではないからだ」と思っていました。
しかし、アジアの旅は僕に多くの事を気付かせてくれたのでした。
アジア諸国において、外国人相手の商売をしていて
英語を完璧に話す事ができる人はそうは居ませんでした。
環境が違うとはいえ、「そんな彼らがどうやったら外国人からお金を得る事ができるのでしょう?」。
答えは簡単でした。
気持ちです。
強い気持ちは人の心に届きます。
アジアで商売をしていた人達の多くは、僕に片言の英語で物を売り込んできました。
彼らは強いハートさえあれば、「人は人の心を動かす」と言う事を知っているのです。
また、彼らの多くは生まれながらにして日々の生活費だけで精一杯の生活を送っています。
そんな生まれながらに持つハングリー精神。
僕は、「スタートラインから大きく彼らに引き離されている」と思ってしまいました。
日本人の多くが裕福さのために忘れていく劣等感から来る強い気持ち。
そこに、「世界を切り開くチャンスがある」と気が付いただけでも、
旅は人にとって無駄では無いように思えました。
旅の間に言語を学ぶ事が多くありますが、一番学ぶ事ができるのは「強い気持ちが
人を動かす」と言う事の現実なのかも知れません。
|