アンコールワット世界遺産

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アンコールワット世界遺産
アンコールワット世界遺産1

アンコールワット

 11世紀後半にアンコール王朝は、王位の継承争いから 大きく分裂します。そのため、隣国であるチャンパ王国からも しばしば侵攻を受けていました。

 その後1113年にスールヤヴァルマン2世が、国内を平定した後に 近隣諸国を侵略するほどの巨大な力を手にします。その時に建設されたのが、 アンコールワットです。

 建設は3万人の職人達が30年の月日を費やし完成させました。

第一回廊

 アンコール遺跡の壁には、ヒンドゥー神話を題材にしている 物語が高さ5m、幅760mに及んで絵巻物風に 浮き彫り細工が描かれています。

 差し込む光の加減によって 神々の表情が変わります。 また、建設当時には金箔が貼られていて、 黄金に輝いていたと言われています。

アンコールワット世界遺産2
アンコールワット世界遺産3

第二回廊

 第二回廊に入ると、アンコールワットの中央になります。 第二回廊の周囲の壁には1560体にも及ぶ女神が壁に描かれています。

 表情や形は1体1体全て違う様に作られています。 盗難にあったり、破損している女神もありますが、 南西にある女神像の保存状態は良好です。

アンコールワット世界遺産4

アンコールトム

 1177年にチャンパ族の侵攻を受けて陥落した聖都は、チャム族の支配を受ける事に なります。

 その後、ジャヤヴァルマン7世が現れて、激しい戦の末にチャム族を撃退して アンコール王朝の最盛期を迎えます。

 そして、破壊された聖都から習い、城壁のしっかりしたアンコールトム(大きい城壁)を建設しました。

アンコールワット世界遺産6

バイヨン

 東西160m、南北140mの第一回廊には、侵食され分かりにくい物もありますが、 当時の庶民の事を窺がえる 壁画が刻まれています。

 チャンパ軍との壮絶な戦闘シーンが描かれているのかと思うと、 その隅には、闘鶏や闘犬を楽しむ男達の横で、慌しく炊き出しを 行う女性達が描かれています。

 第二回廊には、主にヒンズー神話が描かれています。 建設当時は、回廊に仏像がぎっしりと埋め尽くしていたのですが、 ジャヤヴァルマン7世が亡くなった後、ヒンズー寺院に改宗されたために 全て取り除かれています。今でも仏像が取り除かれた後を見る事ができます。

 回廊を抜け中央の踊り場に抜けると、合計16もの四面体菩薩像が現れます。 中央の礼拝堂には、現地の人々の熱心な信仰を集める仏像が備えられているのですが、 その地中深くから座物像が発見されていて、建設当時には守護仏が鎮座していたと 考えられています。

■アンコール周辺遺跡■

アンコールワット世界遺産5