タプロム
東西1000m、南北600mの巨大寺院タプロムは、
ジャヤヴァルマン7世がアンコールトムの建設に先立ち、
母親を弔うために建設した仏教寺院です。
タプロム建設以降、13世紀後半から国は、政権分裂やシャム軍の侵攻によって
大きく変動していきます。
そのため、この寺院は数百年の間放置され続けます。
したがって今では建物の大部分に渡って崩壊が始まっており、歩く事も危険な場所もあります。
また、建物の内部にまで大きな木が根付いていますが、
これは鳥達がガジュマルの種を口にして、
糞を落としたためだと考えられています。
今では建物を覆い隠すかのように成長しています。
大自然と滅びた文明の調和は、美しくも悲しい、
また何処か力強く感じさせるものとなっています。
■アンコール遺跡■
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